次の100年に続く
「持続可能なものづくり」への挑戦


木村化工機株式会社は2024年に
創業100年を迎えました。
1924年に大阪市に木村鉛工所として設立された
当社は、繊維、食品、薬品、化学、半導体、液晶、
医療機器、
エネルギーなど、幅広い業界の工場・
プラントの設備や装置を、開発から設計・製造・
据付・試運転・
メンテナンスまで提供することを
通じて、日本のものづくりを支えてきました。

現在は、単にものづくりを支えるだけでなく、
蒸発・蒸留装置における省エネ化・CO2排出削減、
化学物質・廃棄物の排出削減、環境汚染防止、
原子力発電の安全な運営などを通じて、
製造業の持続可能性に貢献しています。

木村化工機は次の100年に向けて、
「持続可能なものづくり」に挑戦し続けます。

創業100周年を迎えて

木村化工機株式会社は2024年11月に創業100年を迎えることとなりました。
当社が100年もの間、発展し存続できましたのは、お客様、株主の皆さまや関係各位のご支援、幾多の困難に負けず奮闘された諸先輩、真摯に業務に打ち込んできた従業員のおかげであると感謝しています。

当社は創業者の木村秀吉が1924年(大正13年)に現在の本社(兵庫県尼崎市)にほど近い大阪市西淀川区に鉛工事の請負および硬鉛機器の製造を生業とした木村鉛工所として創業いたしました。当社は戦前戦後と鉛工事に関しては技術革新を追求し続け、国内有数の鉛加工メーカーとなりました。この鉛の技術を生かした化学機械装置、原子力関連装置、公害防止関係装置が、今日の事業展開の礎となっています。

現在の当社の主力製品は、化学プラント事業(エンジニアリング事業部)においては省エネとCO2の排出量削減を追求した蒸留・蒸発装置が主流となり、これらの装置を備えた工場建築までを一括して施工する事業にも力を入れています。

一方、原子力事業(エネルギー・環境事業部)ではこれまで培ってきた粉体技術を応用した、使用済燃料の一部を再利用できる装置や、動力として電気を使用しCO2を全く排出しないボイラなどを取り扱っています。
このように現在では時代が求める持続可能性を追求した事業を進めています。

この100周年を次の100年を見据えたスタートとし、木村化工機が描く100年後の未来のために、ここまで当社を育ててくださった皆様のご恩に報いるために、一層の努力と誠意を誓い、より良い社会の発展に貢献していきます。

代表取締役会長兼社長
小林 康眞

木村化工機が描く、
100年後の未来

次の100年、ものづくり・製造業が、
そして社会が持続可能であるように。
木村化工機は現在の事業・技術を
さらに発展・普及させることで、
次のような未来の実現を目指して、
挑戦を続けていきます。

製造業業種別エネルギ-消費
【出典】資源エネルギー庁

プラント・工場における
エネルギー消費を大幅削減

製造業のプラント・工場において、蒸発・蒸留プロセスは多くのエネルギーを消費しています。
例えば、化学産業のエネルギー消費の4割を占めており、更に4割が蒸留・蒸発工程で消費しています。
当社が開発した省エネ型ヒートポンプ式蒸発・蒸留装置を普及させることで、製造業におけるエネルギー消費と二酸化炭素排出を大幅に削減し、持続可能なものづくりに貢献します。
未来の製造業は、二酸化炭素の排出量やエネルギー消費量が大幅に削減されていることでしょう。

省エネ型ヒートポンプ式
バイオエタノール蒸留装置

持続可能な燃料と普及

植物由来のバイオマスや廃棄物を原料とする持続可能な航空機燃料を生産する際に、糖化発酵後に蒸留濃縮するプロセスがあります。この蒸留工程を、当社が開発したヒートポンプ式蒸留装置を用いることで、電気エネルギーだけで蒸留濃縮することができるため、省エネを実現することができます。
未来は、持続可能な燃料が普及していることでしょう。

省エネ型ヒートポンプ式
バイオエタノール蒸留装置

ハイブリッド型MVR式
アンモニア回収装置

窒素循環を実現

当社が開発したヒートポンプ式アンモニア回収装置を普及させ、工場などから排出されるアンモニア排液から水素を回収し、燃料電池の燃料として利用することができます。
未来は、窒素循環が大幅に普及していることでしょう。

省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置

製造業の競争力向上

当社が開発した装置や技術を導入することで、繊維、食品、薬品、化学、半導体、液晶、医療機器、エネルギーなど幅広い分野の省エネ・汚染物質削減・廃棄物削減を実現し、それらによるコスト削減をもたらします。
また、低温域の蒸発が食品や医薬品の新商品開発に貢献するなど、当社が開発した装置や技術が、新商品開発に役立つこともあります。
未来は、当社の製品を導入して競争力を高めたものづくり企業が活躍していることでしょう。

省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構殿ご提供

GX(グリーントランスフォーメーション)
実現に向けて

GXとは、これまでの化石エネルギー (石炭や石油など) 中心の産業構造・社会構造から、CO2を排出しないクリーンエネルギー中心に転換することを意味します。GX実現への取り組みとして、原子力発電などのクリーンエネルギーの活用が盛り込まれています。当社は、1950年代よりクリーンなエネルギー源である原子力の業界に貢献を続けており、今後も数多くのお客様に原子力関連機器・装置を納入させていただきます。
未来は、原子力発電などのクリーンエネルギーがより一層活躍していることでしょう。

CO2の排出“ゼロ”へ/電気ボイラ

電気ボイラは、電極間の水に交流の大電流を流し、水の電気伝導度
と電気抵抗を利用して、水を直接加熱させ、蒸気を発生させるという極めて簡単な原理です。
電気ボイラは、空焚きの心配が無く、安心・安全、無煙・無ガスで環境にやさしく燃料輸送も燃料貯蔵も不要です。
未来は、 CO2の削減が進んでいることでしょう。

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構殿ご提供

核融合エネルギーの早期実現に向けて

量子科学技術研究開発機構殿では、核融合エネルギーの早期の実現に向けた幅広いアプローチ活動の一環として実施されるサテライト・トカマク計画において、超伝導トカマク装置(JT-60SA)での研究開発が推進されています。
弊社では、JT-60SAのトカマク本体を真空断熱するためのクライオスタットを閉止するためのクライオスタット上蓋を納入しました。
未来は、核融合エネルギーを利用した発電がなされていることでしょう。

ゼロエネルギー&ゼロエミッション&
スマートファクトリーへ

当社は、各種プラントの装置や機器を製作する際に、多くのエネルギーを消費しています。未来は、CO2由来のエネルギー使用が無くなり、太陽光をはじめとする自然エネルギーによってゼロエネルギーで稼働し、また、材料を無駄なく使うことによってゼロエミッション工場を実現し、自然と一体となったものづくりをしていることでしょう。
そして、人手不足、高齢化社会に適応しつつ、DXを駆使したスマートファクトリー化によって、環境に配慮しながら顧客へ品質に優れた商品をお届けしていることでしょう。

木村化工機100年のあゆみ

世の中の主な出来事

創業者
木村 秀吉

1923年 関東大震災

1924年 阪神甲子園球場完成

1939年 第二次世界大戦勃発

1948年
東京ブギウギ 大ヒット

1951年
硬貨式公衆電話機が登場

1955年 石原慎太郎が
『太陽の季節』を発表

1958年 東京タワー完成

1960年 カラーテレビ放送開始

1964年 東海道新幹線開通
東京オリンピック開催

1969年 アポロ11号
人類発の月面面着陸

1970年 大阪万国博覧会

1973年
第一次オイルショック

1975年
およげ!たいやきくん
リリース

2000年
シドニーオリンピックで
高橋尚子が金メダルを獲得

2002年 日韓ワールドカップ

2008年 リーマンショック
iPhone日本初上陸

2011年 東日本大震災

2017年
大谷翔平エンジェルス入団

2020年
新型コロナウイルス猛威

2021年 東京オリンピック

2023年
侍ジャパンWBC制覇

1923年 関東大震災

1924年 阪神甲子園球場完成

1939年 第二次世界大戦勃発

1948年 東京ブギウギ 大ヒット

1951年 硬貨式公衆電話機が登場

1955年
石原慎太郎が『太陽の季節』を発表

1958年 東京タワー完成

1960年 カラーテレビ放送開始

1964年
東海道新幹線開通
東京オリンピック開催

1969年
アポロ11号人類発の月面面着陸

1970年 大阪万国博覧会

1973年 第一次オイルショック

1975年
およげ!たいやきくんリリース

2000年
シドニーオリンピックで
高橋尚子が金メダルを獲得

2002年 日韓ワールドカップ

2008年
リーマンショック
iPhone日本初上陸

2011年 東日本大震災

2017年
大谷翔平エンジェルス入団

2020年
新型コロナウイルス猛威

2021年 東京オリンピック

2023年 侍ジャパンWBC制覇

1924年(大正13年)
大阪市西淀川区大和田町に
木村秀吉が木村鉛工所を創立

1939年(昭和14年)
尼崎市杭瀬に工場を新築、移転
東京都港区に東京支店を設置

1951年(昭和26年)
尼崎工場に超大型鉛板圧延工場、
大型機械組立工事のための機械組立工場を設置
合成樹脂(塩化ビニール)の加工を開始
大分に工場を新設

1956年(昭和31年)
原子力分野に参入

1958年(昭和33年)
株式組織に改組
尼崎工場に製缶工場、ステンレス加工工場を新設

1961年(昭和36年)
尼崎工場に第一種圧力容器製造認可取得
株式を大阪証券取引所二部に上場

1969年(昭和44年)
木村化工機株式会社と改称

1971年(昭和46年)
8月大阪証券取引所一部への変更を経て
10月東京証券取引所一部に上場

1976年(昭和51年)
静岡に工場を新設

2000年(平成12年)
HIDiCについて分離技術界技術賞受賞

2002年(平成14年)
HIDiCについて>化学工学会技術賞受賞

2007年(平成19年)
8代目の代表取締役に小林康眞が就任

2017年(平成19年)
省エネ大賞 経済産業大臣賞(産業分野)受賞
メタノール蒸留工程における排熱を活用した
省エネルギーの取り組み

2021年(令和3年)
代表取締役会長兼社長に小林康眞が就任
CO2排出を大幅削減する
「省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置」販売開始

2023年(令和5年)
省エネ大賞受賞
省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置

2024年(令和6年)
木村化工機 創業100周年

1924年(大正13年)
大阪市西淀川区大和田町に
木村秀吉が木村鉛工所を創立

1939年(昭和14年)
・尼崎市杭瀬に工場を
 新築、移転
・東京都港区に東京支店を
 設置

1951年(昭和26年)
・尼崎工場に超大型鉛板圧延
 工場、大型機械組立工事の
 ための機械組立工場を設置
・合成樹脂(塩化ビニール)の
 加工を開始
・大分に工場を新設

1956年(昭和31年)
原子力分野に参入

1958年(昭和33年)
・株式組織に改組
・尼崎工場に製缶工場、
 ステンレス加工工場を新設

1961年(昭和36年)
・尼崎工場に第一種圧力容器
 製造認可取得
・株式を大阪証券取引所二部
 に上場

1969年(昭和44年)
木村化工機株式会社と改称

1971年(昭和46年)
8月大阪証券取引所一部への
変更を経て,
10月東京証券取引所一部に
上場

1976年(昭和51年)
静岡に工場を新設

2000年(平成12年)
HIDiCについて
分離技術界技術賞受賞

2002年(平成14年)
HIDiCについて
化学工学会技術賞受賞

2007年(平成19年)
8代目の代表取締役に
小林康眞が就任

2017年(平成19年)
・省エネ大賞 経済産業大臣賞
 (産業分野)受賞
・メタノール蒸留工程における
 排熱を活用した省エネルギー
 の取り組み

2021年(令和3年)
・代表取締役会長兼社長に
 小林康眞が就任
・CO2排出を大幅削減する
・「省エネ型ヒートポンプ式
 低温蒸発装置」販売開始

2023年(令和5年)
・省エネ大賞受賞
・省エネ型ヒートポンプ式
 低温蒸発装置

2024年(令和6年)
木村化工機 創業100周年

木村化工機は次の100年に向けて、
「持続可能なものづくり」に
挑戦し続けます。